今日はBooing 707 ジョイフル♯4が初飛行しました!
祝
祝
祝
本当ならヤッター!と叫びたいところでしたが、そうは行きませんでした。
今回は今日の様子を書きましょう。
初飛行は合同教室で行われました。部室よりも広く、障害物もほとんどありません。
まず教室の机と椅子を隅にどけると、準備完了。
さあ、飛ばすぞ!
私は機体を片手で持ち、岡田君がプロポを握る。
私が機体を高く上げると、いいよと一言岡田君に伝える。
岡田君はプロポのスロットルを上げる。
するとプロペラもそれに合わせて回転を始める。
プロペラはゆっくりと回転速度を上げている。
私の手には冷たいプロペラ後流が当たりだした。
機体は推力が強まると、早く自由になりたい、と訴えるかのように私の手から逃れようとしだした。
わかった、今自由にしてやるよ。私は心の中で答えた。
そっと、押し出すように機体を投げた。機体は自由を得たのだ。
私は聞くことが出来なかったが、機体はありがとうと言ってくれただろうか。
自由な機体は気まぐれのように、大きく左に傾き旋回を始めた。
そして……。
機体は激しく横滑りをして、左翼から墜落したのでした。
後で分かったのですが、主翼が捩れていたのが原因でした。
左が捩り下げ右が捩り上げが付いていて、右の方が揚力が強かったようです。
その時はまだ何故、左に旋回するのかは分かっていませんでした。
それで仕方なくこのまま続ける事にしました。
何度も飛ばしていて、気が付いた事がいくつかありました。
まず、横滑りを始めると回復不可能。
これは上半角効果が少なすぎたようです。
次に、機体が頭上げをする。
想定していたよりも、空力中心が前にあったのでしょうか。
舵の効きが悪い。
左に旋回することを止めることは出来ませんでした。
ざっとこんな物です。
そのせいでまともに飛ばす事は出来ませんでした。
ひとまず午前中に出来たのはこれくらいです。
その後バッテリーを充電し、その間に私たちは食事をしました。
午後
特別講師、山内先生が様子をうかがいにいらっしゃいました。
山内先生は模型飛行機にとても詳しく、そのアドバイスはこのジョイフルを作るのにも、とても参考になっています。
まず、主翼の捩りを直すため、糸を張ると言う方法を教えてくれました。
更に舵の効きを良くするために、垂直カナードを付けてみるよう提案したのでした。
プロペラのすぐ後はプロペラ後流が強く、強い風の中でカナードは良く効くのだそうです。

←主翼の上面に見える白い糸が捩りを矯正するための糸
そして主翼の前にせり立つバルサの板が垂直カナードです。
垂直カナードの後縁は、サーボによって動かす事が出来ます。
カナードが方向舵の代わりになったため、ラダーは動かないよう固定しました。
♯4からかなりの変更点があったため、この機体は♯4.5と呼ぶ事にします。
さあ、早速飛ばしてみましょう!
場所はエプロンで、風はほとんどありません。絶好のチャンスです。
今回は山内先生の見守る中で、私が投げます。
岡田君がスロットルを上げ、私がそっと押します。
すると……。

飛んだ
飛びました!
ヤ ッ タ ー !!!
やっと、この言葉が使えました。
機体は非常に安定して飛んでいます。
はじめは重心が後気味で頭上げをしていましたが、
偶然にも垂直カナードの重みで重心位置がそろったようです。
まさに奇跡です。
一定の高度を保ったまま、ゆっくりと右に旋回し続けます。
左に旋回しようとラダーを左にきりますが修正できず。
一応、真っ直ぐ飛ぶ程度にはなっている様でしたが……。
何故、右に旋回するのかと言うと、プロペラ後流が真っ直ぐではないからです。

まあ、この対策は明日以降にする事にして、
とにかくカナードが影響して曲がるのなら、
カナードが効いている証拠。
カナードはこのまま採用する事になりました。
今日はここで部活動は終わり。
私たちは山内先生に精一杯の感謝を伝え、見送りました。
続いて部室を片付けます。
今回、無事に飛行できて本当に良かった。
次の♯5にも沢山の変更点が生まれましたが、それについては図面が出来た頃に追って書きます。

ではでは。
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