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CNAロボコン出場計画 第3回飛行ロボコンに出場するまでの記録
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今日は随分と沢山の事を書き込みましたが、なんだか今日はやる気があるので、そのままの勢いで特別企画を書いてみます。
特別企画の内容は、ジョイフルのシリーズ紹介。

ジョイフルは何度も改造と改良を繰り返し続け、現在では13号機にまで増えてきました。
鳥人間コンテストに出場するようなグライダーは、一度作っても作り直しが利きません。
設計図の中でだけ改造と改良を重ねるしかなく、特に空力面での実証はとても難しいのです。
風洞試験などは機材が無ければ出来ませんし、模型を作ったとしても実機とはどうしても飛行特性が違います。
13号機まで試作を繰り返すことが出来るのは、ジョイフルが小型のラジコンだからこそ。
そうした飛行ロボットの特徴を活かし、確実に能力の高い物へと進化させる事が、私たちのやり方です。

さて、13号機までの歴史を解説してみて、ちょっとまとめてみようと思います。


♯1

初代ジョイフルです。全てはここから始まった。
滑空試験用のグライダーで、動力や電子機器は積んでいません。
主翼や尾翼は全て矩形で、主翼面積は♯13を除いて全てに受け継がれています。
リブは平らで翼形はありません。
胴体も今よりもずっと長くて、しかも細いためにふにゃふにゃです。


♯2

電子機器を積むことを目的に設計されました。
しかし実際に作ることが目的ではなく、図面のみのものです。
図面を下に改善点を探し、対応させるという取り組みの一部が♯2な訳です。
胴体の太さを増し、上半角をより大きくつけ、リブには自作の翼形にしました。
この時点ではコンクール最軽量を目指していたため、ラダーと推力調整のみで機体を操作する事が目標でした。
スキッドの取り付けをしましたが、手投げで飛行させるつもりだったため、着陸の事しか考えられていません。
そのため一本のスキッドだけを取り付け、機体を支えることは出来ません。


♯3

♯2の設計図を下に、改善をして、それに対応させたものです。
こちらも設計図止まりになり、製作はしていません。
離陸方法が自力滑走だと言うことが判明し、それに対応するためスキッドを二股のものに改良。
機体尾部にも小さなスキッドが取り付けられました。


♯4

♯3をさらに改良したもの。
ここでやっと実機を製作する事になりました。
大きな変更点はエレベータが取り付けられました。
推力の調整だけの上下の操作は、初心者には難しいのではと言う提案からでした。
この後に作られる機体の基礎が、ここで形作られました。
主翼のねじれが原因で、安定した飛行は出来ませんでした。


♯4.5

♯4に垂直カナードを取り付け、機動性を謀ったもの。
主翼に糸を張りねじれも解消。
ここで初めて安定した飛行が可能になりました。


♯5


主翼の上半角部分を増して、更なる安定化と機動性向上を目指したもの。
テーパーもさせて前進翼となっていいます。
胴体の剛性を高めるために短縮がされました。
カナードは上下に取り付けて、プロペラ後流を平等に受けます。
垂直尾翼の縮小がしてあり、垂直カナードの機動性を阻害しないように工夫がされました。
しかし、これの設計図を書いた時点でまた設計の変更があったため、実機は作られていません。


♯6

♯5にスキッドの強化、モーターの取り付けが用意で、推力変更が可能になるなどの変化があります。
基本は♯5のままで、細かい設計変更があっただけです。


♯7

主翼の上半角を強め、安定性と機動性の更なる向上を目指しました。
主翼に張るフイルムも軽い和紙は貼ってあります。
モーターの取り付け角の調整でカナードの下半分を取り去ることが可能になったため廃止。
胴体は更に剛性を高めることと共に、プロペラ後流により近づけるために短縮。
その際♯6の胴体を使って、そのまま真ん中を切り落としたものを使いました。


♯8

胴体は♯7と共通で、主翼のみの変更。
主翼は上半角をさらに大きく付け、リブも軽量化を謀る為に断面刑T字型になりました。
ただし和紙の想像以上の

♯9


エルロンを取り付ける事前提に作られた機体。
上半角なしでエルロンが後縁の翼根に取り付けられています。
エルロンはラダーとも連動しており、アドバースヨーの対策がしてあります。
胴体は新しく作られ、カナードは取り付けませんでした。
さらにスキッド式からランディングギア式にして、より離陸をスムーズにします。


♯10

♯9のエルロンの効きが悪いかったため、効きがよくなるよう改造したもの。
まずエルロンの追加しました。
そして主翼のねじれ剛性を高めるために、ポールを主翼中央に立ててそこから糸を翼端に張りました。


♯11

♯10がエルロンのヒンジが硬いなどの問題があった為に作ったもの。
胴体を♯10と共通にして、主翼のみを変えました。
主翼を後退翼にして後縁側を直線し、直線の軸を構成して大きなエルロンを設置しました。
他にギアの改造などの細かい改善も。


♯12

♯11の推力不足が発覚したため、小型のものを作って抗力を減らそうと考えて作られたもの。
主翼面積は小さくなり、前進翼で後縁側の直線部分は延長。
エルロンは大きめに設計。
その他胴体の長さや尾翼も合わせて小型化。
更に細かいいくつか部分で軽量化を謀りました。


♯13

離陸性能と安定性の向上を謀ったもの。
ギアをメインギア、ノーズギアの配置にしました。
主翼は翼端に上半角の付いたフィンを追加し、上半角効果を擬似的に高めました。



以上で全てです。それにしても最初の頃の機体は懐かしいです。
ほとんど忘れていた存在でしたか。
そして最初の頃に比べて随分と変化しました。
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